自転車で遠くへ






午後3時過ぎから自転車で多摩川サイクリングロードへ出て、川を下った。

ストイックな人は上ることを選ぶのだが、どうも二子玉川から喜多見の当りの多摩川沿いのエリアのトポスは、僕に合わないらしく、また目標となるランドマークも思い当たらないことから、とりあえず海を目指して川沿いを走ってみた。

で、これが結構よかった。

二子玉川の当りでは石ころだらけの川土手は、丸子橋を超えて綱島街道に入る頃には整備された芝生の公園とグラウンドになって、そこで運動をする人や犬を散歩する人や、恋人とぼんやり川を眺めているたちが非常に和む雰囲気をかもしていて、その中を気持ちのいいペースで流していると一種のトランス状態というか、多幸感みたいなものにとらわれてくる。

で、そうこうしているうちに河口まで来てしまった。

見慣れない風景が、どんどん眼前に広がって行く感じと、移動手段が自動車でも電車でもない、という非常に新しい身体感覚を覚えました。自動車や電車でなければ来られない、と思っていた遠くの街。しかも、自動車で行くとだいたい知っている大通りを来てしまうので風景も常に一緒なのですが、あ、遠くの街って地続きなんだな、というかなんというか、とにかく不思議な感覚なんですよね。

ロードレーサーを購入するときに、普通の体力の人なら慣れれば100キロは走れるはずです、と言われて、その距離感のズレ方に違和感を感じたのだが、今日3時に家を出て軽く流して5時過ぎに帰ってきて、その走行距離は約30キロ。確かに100キロは、時間をかければ走れるかも、と思い始めてます。

ただ、100キロをストレスなく走れる環境って本州には殆どないんですよね・・・

多摩川サイクリングロードは、特に二子玉川から海に向かう下りは、舗装がすごく整備されていてしかも広く、氷の上を滑る様にバイクが前に進みますが、同じ距離を自動車と一緒に公道で走るとなると、疲れ方も全然違うのじゃないかしら。

GWは那須高原に一週間逗留というのが今の計画ですが(自転車は持って行くつもり)、北海道にしようかしら。

写真は愛機、De RosaのNeo Primatoです。クロモリの細いフレームが美しい、古典的なバイクですが、僕のヘタレ脚力でも多摩川サイクリングロードを走っていて抜かれる経験は殆どしない、というくらい戦闘力のあるバイクです。お店の方からも「クロモリとしてはこれ以上の戦闘力は望めません」と言われております。素人がいきなりF40購入した、という感じでしょうか。

いま現在は、ツールドフランスで使われるバイクでは、クロモリは絶滅し、カーボンやアルミが主流になってしまいましたが、これらのバイクには「美」がないため、僕はまったく興味ありません。自転車も、レーシングカーやカメラと同様、機能は突き詰めると美に至るというテーゼを疑わせる進化をしてしまったモノの一つですね。