知識欲というマーケット



性欲という本能が風俗産業を形成して、食欲という本能が外食産業や食品産業を形成しているのと同じ様に知識欲を満たす産業って有り得ないんですかね。

出版はそうなんじゃないの?

そう、多分出版産業市場の一部は知識欲に依っているけど、もっと実際的で体験まで含めて提供できる様なサービスが有り得ないかと思っています。

例えば、最近「茶」が気になっています。
加藤茶ではないですよ。煎茶とか抹茶とかの、お茶のことです。

昔から感じていたのですが小生はコーヒーと体質が合わないらしく、飲むと体調が、実に微妙な変化なんですが、悪くなります。一方でお茶は、これはむしろ良くなる、ような気がする。生理学的にどういう変化が起こっているのかはいまいちわからないんですけど。

あと、コーヒーが持っているパワフルなイメージとも、ちょっと自分は合わないかな、と思っています。コーヒーと馴染みの深い国と言えばアメリカとイタリアでしょうか。イタリア料理を食べたときには、さすがに食後にエスプレッソを飲みますけれども、特にアメリカ的な、ああいうパワフルなイメージ、というのも、なんか自分には合わないかな、と。かれこれ10年アメリカの会社に居るんですけど、まあとにかく、茶の方が人格にも体質にもあっているんですよね。

で、いろいろと調べてみると、これが実に奥深い。

まず、上質な茶葉になればなるほど、熱湯でいれてはいけないとか、日本茶も烏龍茶も紅茶ももとは同じ葉っぱだけど、発酵の度合いが異なるとか、日本茶は無発酵なのでビタミンも栄養素もすべて残っているけど、紅茶になるとこれが殆どなくなるとか、一煎目で殆どの栄養分やうまみが出てしまうとか、選ぶ水によって雲泥の差が出るとか、いろいろです。

お茶を美味しく楽しめる人生は豊かだ、と考えたときに、これを一種のエンタテインメントとして、体験的に学習させてくれるサービスっていうのがあったら、僕は利用するだろうな、という気がするんですね。

例えば同じお茶で同じ条件で煎れたのに、水が違うと「こんなに違う!」というのを、体験させてくれて、美味しいお茶のいれ方やお茶に関する基本的な知識の体験を教えてくれる様な機関があったら、結構面白いんじゃないかと。

先日、人にこれを飲ませていただいて本当に日本の美味しい物の神髄って恐ろしいな、と思ったのがきっかけです。
https://shop.ippodo-tea.co.jp/shop/goods/index.vm?_pageNumber=4&_sort=2&_sortType=3&_categorySeq=8&_searchFlag=2&_goodsSeq=10215


もっと言えば、そういう勉強が出来るのに加えて、「こういうのって楽しくないですか?」という、気付きのネタを提供してくれる様なソサイエティがあったら、すごく楽しいのではないかと思っています。

そういう機関を、なんか作りたいんですよね。営利団体ではなく、有意の人が、お互いに人生を豊かにするために集まって学び合い、体験する場。Society Liberal Artsという感じでしょうか。もともと、一般教養と誤訳されてしまったLiberal Artは、古代ギリシアでは市民(自由人=非奴隷)に必須の教養であり、最終的には人をして自由にする教養、の意味ですからね。

ちなみにお茶に関しては、下記のHPが楽しいですよ。
http://ocha.tv/how_to_serve/nihoncha/