Wednesday, June 3, 2009

CG禁止令

さっき、ナイキが作成した、というよりかWieden & Kennedyが作成した、NikeのサッカーのCMをYouTubeで鑑賞していたのですが、その中の一つに、ロナウジーニョの神業をフューチャーしたCMがありました。

本当にスゴい。

http://www.youtube.com/watch?v=w891tt4OkYc

で、スゴ過ぎるが故に「これってCGなんじゃないの?」っと思ってしまいました。

もともと特撮やCGは、人のイマジネーションを具体化する極めて有力な武器として登場してきたわけですが、浸透しすぎた結果、どれが「本当の人間の努力と天才によって達成された業」で、どれが「単にフィルムやプログラムの加工」に依って産まれた物なのか、区別がつかなくなってしまっているのが現状です。

正直に言うと、僕は、上記のNikeのCMのロナウジーニョの業は、あまりに人間離れしているが故に、あ、これはCGだな、と思いました。

これって、映像やコンテンツがインフレを起こしちゃっているってことですよね。いかにもアメリカらしいんですけど、普通にセックスや対話で得られる快感、つまり脳内に分泌されるドーパミンやβエンドルフィンでは飽き足らずに、薬物の力で抑制中枢を弛緩させることで、それらの快感物質、興奮物質がとめどなく流れる様に「人工的に」してしまうのと、同じことですよね。

痴漢で逮捕された田代まさしは、覚醒剤をして「一度覚えてしまうと、これなしの人生は考えられない。覚醒剤をやってセックスすると、脳に鳥肌が立つくらい気持ちいい」と供述していますが、CGや特撮を覚えてしまった人類にとって、人間が繰り出す「人間技」の感動喚起力はずいぶん目減りしてしまっているんでしょうね。

人間業のスゴさを目減りさせた映画の典型例は「マトリックス」と「小林サッカー」が筆頭でしょう。こういうのを見ちゃうと、普通(普通じゃないんだけど)に繰り出されているスポーツ界の神業がずいぶん陳腐に見えてきてしまいます。

これは畢竟、その世界に憧れる予備軍のモチベーションの低下につながります。

CGが発達すると、人間業が退化する・・・・こう考えると、もしかしたら特撮やCGには、ある種の規制が今後必要になって来るのかも知れませんね。


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