Tuesday, July 17, 2012

キャリアにおける「逆張り」のススメ

先日出版した「天職は寝て待て」にも書いたことですが、いわゆる専門家の予測というのは、実はかなり外れることがわかっています。

例えば過去に提示された、人口、石油価格、景気に関する予測は殆どが大きく外れている、ということが、先日出版された「専門家の予測はサルにも劣る」にも、これでもか、という程の豊富な事例とともに示されていますね。

で、つまり「予測というのは外れるものだ」ということなのですが、思考を「ああ、そうですか」というところで止めてしまうと、あまり面白くない。その先にさらに「外れることがわかっているのに、皆それを必死に求めようとする」ということを考えてみると、いろいろと戦略面での示唆が出てくると思うのです。

例えば、この二つを組み合わせると「逆張りせよ」というのが、回答になります。

そう言えば思い出したのですが、古巣のBCGでも、ユニークな戦略とは往々にして逆張り発想から生まれるもんだよ、と指導されていました。

そういうことを考えてみると、昨今、よく雑誌で特集されている「10年後食える仕事」とか「人気の資格ランキング」とかいうのも、逆に利用する考え方の方が面白いかも知れません。

考えてみれば、150年前の古典派経済学の時代から、報酬は雇用の需要と供給のバランスで決まる、と教えているわけで、「人気の資格」とか「食える仕事」とか言って、人がたくさん集まったら、当然給料も下がるし雇用の需給バランスも供給過多に振れるに決まっているのにな、と思うんですけどね。

僕は前著で「10年後に食える仕事」とか「将来人気が出る資格」なんて言う予測は結局外れるんだから、目の前にある面白そうな仕事に一生懸命取り組む以外にキャリアを作る方法なんてないんだよ、と述べましたけど、よりはっきりとそういった予測が外れるのであれば、むしろそういった予測の中で「10年後食えない」とか「人気が絶不調」といった職業を、敢えて選ぶというのも、ありなのかも知れませんね。

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